助動詞⑦ 「む」「むず」

今回の助動詞は「む」「むず」です。

まさやん
さあ小文君、今日はついに「む」「むず」をやっていくよ!

小文君
え?「ついに」って、どういうことですか?

まさやん
「む」「むず」は、意味が非常に多くて、本文中でどの意味になるのかを見分けるのが、とても大変なんだよ。

小文君
え・・・、そんなの聞いたら、始める前からやる気が無くなりますよ・・・。

まさやん
でも大丈夫!落ち着いてやれば平気だよ!今まで苦手にしていた子たちも、しっかり覚えられるようになっていたから!

小文君
わかりました、やってみます!

活用


助動詞「む」の活用は、未然形から順番に…

◯/◯/む/む/め/◯

と、活用します。

助動詞「むず」の活用は、未然形から順番に…

◯/◯/むず/むずる/むずれ/◯

と、活用します。

小文君
なんか、「◯」ばっかりですね。あ、でも逆に覚えやすいのか!

まさやん
いつも通り、声に出していれば自然と覚えちゃうよ!
ただし、気をつけて欲しいことが1つあるんだ!次を見てごらん。

【問題】 次の下線部を、品詞分解せよ。

さる所へまからむずるも、いみじく侍らず。

小文君
えっと、「まから」「む」「ず」「る」、ですかね?

まさやん
そうやりたくなるよね。今まで習った助動詞の「ず」や「る」があるように見えるもんね!

小文君
あ!もしかして「むずる」で1語ですか?さっきの「むず」の連体形!!

まさやん
そう!よく気づいたね!「むずる」で1語なんだよ!本文中に出てきた際、つい区切りたくなるんだけれど、区切らないように気をつけよう!

小文君
これは意外と難しい!!

まさやん
「むず」が出てきたら、「む」に置き換える癖をつけておくといいかもしれないね!

小文君
あれ?ということは、「む」=「むず」なんですか?

まさやん
あ、そっか!まだ説明してなかったね!
「むず」は、「む(ン)とす」が詰まってできたものなんだよ。だから、「む」と同じと考えていいよ!

小文君
なるほど!じゃあ、接続や意味も同じってことですか?

まさやん
そうだよ!じゃあ次は、接続と意味を続けて説明していくよ!

接続

どちらも、未然形の後に続きます。

書く+「む」→書かむ

意味と訳し方

 

推量→「〜だろう」
意志→「〜よう」
勧誘・適当→「〜がよい」

仮定・婉曲→「〜としたら・〜ような」

と、訳し分けます。
意味が多くて大変なので、ゴロで覚えてしまいましょう。

小文君
うわ!意味がたくさんある!!しかも読めない漢字が・・・「婉曲」ってなんて読むんですか?

まさやん
「えんきょく」だよ。はっきりと断定しないで、遠回しな表現だね。漢字で書く際に、「椀曲」とか「腕曲」って書かないでね!

小文君
あ・・・

まさやん
テストの丸つけしてる時も、結構多いんだよね〜。みんなは気をつけてね!

小文君
こんなに意味が多いと、覚えるの大変だ・・・

まさやん
この間、スイカを手で割ってみようとしたらね・・・

小文君
え、どうしたんですか急に!?手で割るとか、頭おかしくなっ・・・

まさやん
ん?

小文君
いやいや、なんでもないです!で、どうだったんですか??

まさやん
無理だったよ(笑)

小文君
当たり前でしょ・・・

まさやん
その時思ったんだよ。「スイカって、固ぇ〜!」って。

小文君
え、今さら・・・?

まさやん
「スイカって、固ぇ〜!」「スイカって、固ぇ〜!」

小文君
わかりましたよ!何回繰り返すんですか!!

まさやん
ん〜、小文君が気付くまでかな。「スイカって、固ぇ〜!」

小文君
え?気付く??「スイカって固ぇ〜!」「スイカって固ぇ〜!」・・・そっか!頭文字か!

まさやん
そう、「スイカって固ぇ〜!」=「推意勧っ適、仮定婉〜!」だね!

小文君
最後、強引・・・

まさやん
まあまあ、覚えたもん勝ちだから!

小文君
だからさっき上で意味と訳し方を説明した時、不自然に行が空いていたんですね!読点の場所か!

まさやん
そう!そしてこの読点で分けるっていうのは、次に説明する「意味の見分け方」でも、非常に重要な意味を持ってるんだ。

小文君
あ、そうか。意味を覚えても、自分でどの意味なのかを見分けられなければ、ダメですもんね。

まさやん
そう。せっかく覚えても、何となくでやったらダメだよ。じゃあ次に、その見分け方を説明していこう。

意味の見分け方①


本文中に「む」「むず」を見つけたら、まずその場所を確認してください。

「む」「むず」の場所が・・・

文末→推量、意志、勧誘・適当(スイカって)

文中→仮定・婉曲(固ぇ〜!)
※文中の「む」「むず」は、必ず連体形。

小文君
なるほど、まずは助動詞の場所を確認するんですね。で、これもさっきの読点で分けることが出来るんですね!

まさやん
そう、文中なのか文末なのかをチェックしてみて。ただし、次のような時は注意してね!

男はこの女をこそ得と思ふ。

小文君
「得め」の「め」ですね。これは文中だー!

まさやん
それが、これは文末扱いなんだよ。

小文君
え??なんでですか!?思いっきり、文中じゃないですか!

まさやん
「め」の下を見て。「と」があるよね?これって、なんだろ??

小文君
引用の「と」じゃないですか?「僕は、本が読好きだ」言いました。みたいな。

まさやん
そう、引用の「と」だね。小文君、もう自分で答えを言ってるよ!

小文君
「僕は、本が読好きだ」言いました・・・あ、そっか!「と」の直前は、「」を付けることが出来るから、いったん文が終わっているって考えられるんですね!だから、文末扱いなのか!

まさやん
そう!つまり、こういうことだね。

男はこの女をこそ得め思ふ。

小文君
なるほど、実際に「」を付けてみるとわかりやすくなりますね。

まさやん
「む」「むず」があったら、文中なのか文末なのかを確認してほしいんだけど、文中かな?って思ったら、その下に「と」や「とて」なんかがないかも確認するようにね!あれば、直前に「」を付けられるかもしれないから。

小文君
はい!わかりました!

まさやん
では続いて、見分け方②だよ!

意味の見分け方②

文中であれば、すぐに仮定・婉曲とわかるのですが、文末だったらどうするか。
その時は、主語を確認してみてください。

主語が・・・

一人称→意志
二人称→勧誘・適当
三人称→推量

小文君
おお!急に気が楽になりました!意味が多かったのに、主語で判断できるなんて!

まさやん
たしかにそうだね。でも、これはあくまで目安で、大事なのは文脈(訳してみて)で確認することだね。

小文君
そっか、受験前に「僕は、こんなに勉強したのだから、きっと受かるだろう」って言いますもんね。僕=一人称なのに、「〜だろう」っていう推量だし。

まさやん
そういうこと。臨機応変に対応する力も必要だね!
じゃあ、今日はここまでにしよう!

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