動詞の活用の種類①―四段活用・上二段活用・下二段活用―

動詞の活用の種類、第1回目は「四段活用・上二段活用・下二段活用」です。

これら3種類は、動詞の活用の基礎です。しっかり覚えましょう。

四段活用


まさやん
さあ、いよいよ文法を詳しく解説していくよ。まずは、四段活用からやっていこう。次の説明を見て欲しい。

四段活用は未然形から順番に…

a/i/u/u/e/e

と、活用します。

小文君
つまり、未然形は「a段音」、連用形は「i段音」ってことですか?

まさやん
そうだね。例えば、「書く」という動詞を活用させると、「書ず・書たり・書・書時・書ども・書」 というふうに、活用するんだ。

小文君
先生!まだ、「ず」っていうのに慣れなくて・・・。「ない」でもいいですか?

まさやん
慣れないうちはそれでも構わないよ。

そして、注意すべき四段活用の動詞が、飽く借る足る

これらは、現代語と異なった活用をするので、注意が必要です。

小文君
あれ?でもそうすると、「飽く」に「ない」を付けたら、「飽きない」で、未然形は「i段音」じゃないですか?

まさやん
これが、間違えやすいポイントなんだ。現代語と古語で変わってくるんだよ。古語では「飽かず」ってなるんだ。

小文君
おお、そうなんですね。他の「借る・足る」も同じですか?

まさやん
そう、他の2つも「借らず・足らず」ってなるので、間違えやすいから今暗記しちゃおう!

小文君
「飽かず・借らず・足らず、飽かず・借らず・足らず、飽かず・借らず・足らず・・・眠くなってきた・・・」

上二段活用


まさやん
おっと!小文君が寝ないうちに、上二段活用を見ていこう。これも、まずは説明を読んで。

上二段活用は未然形から順番に…

i/i/u/uる/uれ/iよ

と、活用します。

まさやん
例えば、「落ちず」という動詞。これは、上二段活用の未然形なんだ。小文君、この「落ちず」の終止形はなんだろう?

小文君
えっと、終止形は基本形・・・言い切りの形でu段で終わるから・・・「落ちる」じゃないですか??

まさやん
うーん、そうしたくなるよね。でもそれは間違いだ。さっきの説明を見てごらん。

上二段活用は未然形から順番に…
i/iuる/uれ/iよ
と、活用します。

まさやん
つまり、「i」の部分が「ち」になるのであれば、「u」の部分は、どうなる?

小文君
「つ」・・・落つ??

まさやん
そう、それが正解。終止形は「落つ」だ。

小文君
うわっ!なんか気持ち悪い・・・

まさやん
慣れないと変だよね。でも、これは「落ちる」って言いたくなるのをグッと我慢して、「落つ」って言えるようにね!

小文君
慣れるまで大変そうですね・・・。あれ?連体形も、もしかして「落つる」ですか!?

まさやん
そう、これも言い慣れないと変だよね。

小文君
現代語と違うと、違和感ありまくりですね・・・。

まさやん
でもその違和感を克服しないと、古文が出来るようにはならないんだよ。

こちらも、四段活用と同じように注意すべき動詞があって、老ゆ悔ゆ報ゆの3つ。

小文君
先生、注意すべき「老ゆ・悔ゆ・報ゆ」ってなんですか?

まさやん
じゃあさ、「老ゆ」の未然形はなんだろう?

小文君
「ゆ」が終止形ということはヤ行の動詞ですね。となると、「老いず」じゃないですか?

まさやん
そうだね。じゃあ、この時「活用の行」を聞かれたらどうする?

小文君
「老いず」で、「い」があるから・・・あれ?ア行かヤ行かワ行か悩む!!

まさやん
それなんだよ。「い」に引っ張られて、活用の行で迷いがちなんだ。

小文君
たしかに!

まさやん
だからこれらは、きちんと終止形を頭に入れておいて「ゆ」で終わる動詞だから、「ヤ行の動詞」という様に、覚えておくこと!

小文君
なるほど。今みたいに終止形から考えれば迷わないけど、聞かれ方が変わると迷ってしまいそうですね。むずかしー!

下二段活用


まさやん
がんばろう!!あと少しだ!
さあ今日のラストは、下二段活用だよ。

下二段活用は未然形から順番に…

e/e/u/uる/uれ/eよ

と、活用します。

小文君
上二段活用と似てますね。「i」だった部分が、「e」になっただけだ!

まさやん
上二段活用が出来れば、こっちも簡単だよ!
小文君、また問題だ。「流れず」の終止形は何だと思う?

小文君
「流れる」・・・と言いたいのをグッと我慢して、
なが・・・る、「流る」ですか?

まさやん
よく出来たね!その通りだよ。
これもまた慣れないと気持ち悪いけど、頑張って慣れよう!

小文君
さっきの上二段活用を応用してみました!

まさやん
古典文法は、こうした応用が出来るようになると、すんなり覚えられるよ!その意識を持っていこう!

こちらの注意すべき動詞は、植う飢う据うです。

小文君
今回の注意すべき動詞「植う・飢う・据う」は、どこに気をつければいいんですか?

まさやん
じゃあ、それを考えてもらおうかな。
どこに気をつければいいと思う?

小文君
うわっ!質問返し!!女子に嫌われるやつだ・・・

まさやん
ん?何か言った??

小文君
い、いや、なんでもないです!
下二段活用で気をつける動詞か・・・。未然形は「植えず・飢えず・据えず」かな?

まさやん
・・・かな??

小文君
ん?待てよ。ヤ行に属する動詞なら「え」だけど、ワ行に属する動詞なら「ゑ」って書かなきゃダメなんだよな・・・?どっちだろ??

まさやん
よし、そこまでにしようか。でもずいぶん成長したじゃないか!そうやって、悩めるようになることが大事なんだよ。

小文君
先生の1番最初の動画で、ア行・ヤ行・ワ行を書いたのを思い出しました!

まさやん
過去の授業が生かされてるね!素晴らしい!
今回気をつけるべきポイントは、「植ず」なのか「植ず」なのかっていうことなんだ。

小文君
ヤ行に属するのか、ワ行に属するのかで書き方が変わってきますもんね。

まさやん
そう。そして今回注意すべき動詞として挙げた「植う・飢う・据う」は、全てワ行に属する動詞なんだよ。「

小文君
ということは、未然形にすると「植ず・飢ず・据ず」って書かなければダメなんですね!

まさやん
その通り!耳で聞くだけだと判別は難しいので、しっかりと書いて覚えようね!

小文君
う~ん、少しずつ身についてきた気がするような、しないような・・・

まさやん
古典文法って、勉強しているうちに「あ、これ前習ったやつだ!」っていうことが増えてくるから、そこまで行けるようになると、だいぶ成長してきたことになるね。ぜひそのレベルまで頑張ろう!

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