助動詞⑥ー① 「つ」「ぬ」

今回の助動詞は、「つ」「ぬ」です。

これらは、完了・強意・並列の意味を持っているのですが、

よく問われるのが、強意です。

これらの助動詞が強意の意味になるときは、

定番の形があるので、それを覚えてしまいましょう。

活用


助動詞「つ」「ぬ」の活用は、それぞれ未然形から順番に…

て/て/つ/つる/つれ/てよ

な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね

と、活用します。

まさやん
今日は助動詞の「つ」「ぬ」をやっていこう。

小文君
今回の活用は覚えやすいですね!もう覚えちゃいましたよ!

まさやん
だんだん早くなってきたね!小文君!助動詞にも慣れてきたかな?

小文君
覚える事はたくさんあるんですけれど、活用・接続・意味に分けて覚えていくと、意外と覚えられるもんですね!

まさやん
小文君からそんなセリフが出てくるなんて!!感動した!!

小文君
小泉・・・いやいや先生、次接続行きましょう!

接続

どちらも、連用形の後に続きます。

書く+「つ」→書きつ

落つ+「ぬ」→落ちぬ

という感じです。

小文君
連用形接続かー。

まさやん
続いて意味だよ!

意味と訳し方

「つ」「ぬ」には、それぞれ完了・強意・並列の3つの意味があります。

完了→「〜た・〜てしまった」

強意→「きっと〜・必ず〜」

並列→「〜たり〜たり」

と、訳し分けます。

そして、特に重要なのは完了と強意です。

小文君
完了・強意・並列、あまり聞き慣れないですね。

まさやん
そうだね、この中で特に重要なのは、完了と強意だよ!
並列は、終止形が2回繰り返されて使われるんだ。
例えば、「浮き、沈み」とかね!

小文君
「浮いたり、沈んだり」ってことですね!

まさやん
その通り!じゃあ続いて、その重要な完了と強意を見ていこう!

まさやん
さあ小文君、「つ」「ぬ」が強意にになる時なんだけれども、これはひとつルールがあるんだ。

小文君
ルールですかー。覚えるの大変そう・・・

「強意」の意味の見分け方


「つ」「ぬ」の後に推量の意味を持つ助動詞が来ると、

「つ」「ぬ」は強意の意味になります。

まさやん
「つ」や「ぬ」の後に、「推量」の意味を持つ助動詞がくっつくと、「つ」や「ぬ」は強意の意味になるんだ。

小文君
「推量」の助動詞と言うと、「む」や「べし」ですか?

まさやん
そうだね。もちろん、本文中では必ずしも「推量」の意味になるとは限らないけど、ここではあくまで、「推量」の意味を持っている助動詞が来た場合ってことだからね。

小文君
う~ん、理屈で覚えるより暗記できちゃったほうが良いんだけどな・・・

まさやん
そう言うと思って、よく出てくる形を書いておいたよ!
次の8つは特によく見かけるから、しっかり覚えてね!

む、む(連用形接続時)、らむ、らむ、

べし、べし、まし、まし

小文君
先生!「つ」や「ぬ」の後って言ったのに、「て」や「な」がありますよ?

まさやん
それは、「つ」や「ぬ」が活用した物だよ!ほら、もう1回活用表を見てごらん?「て」は、「つ」の未然形でしょ?

小文君
「て・て・つ・・・」あっ!ホントだ!!

まさやん
助動詞は活用するから、形が変わるっていうことを忘れないでね!
次は、訳しにくい「完了+過去」のパターンを見ていこう!

訳しにくい「てき・てけり」「にき・にけり」


「つ」「ぬ」が、過去の助動詞と結びついた形の時、

訳すのに苦労している人が多い様です。

小文君
これは・・・どういうことですか?

まさやん
例えば小文君、「文書きてけり。」って。なんて訳すかな?

小文君
えっと、「文」は「手紙」で、「書き」は四段活用の連用形、「て」は完了の助動詞「つ」の連用形、「けり」は過去の助動詞「けり」の終止形ですよね・・・。だから・・・

まさやん
だから・・・?

小文君
「手紙を書いたった!」

まさやん
なんだい??その不自然な日本語は!!

小文君
だって、完了は「~た」って訳すし、過去も「~た」って訳すじゃないですか。だからそのまま・・・

まさやん
君の頑張りは認めるよ(笑)
でも、この訳って苦労している人が多いみたいだね!次の説明を読んでみてよ!

例えば・・・

てき→「」=完了「つ」連用形+「き」=過去」終止形

のように、完了「~た」+過去「~た」の場合、

「~たった?」という風に、難しく考えてしまい、

訳し分けに苦労している姿をよく見かけます。

この時は、次のように訳して下さい。

「てき・にき」  →「~てしまった

「てけり・にけり」→「~てしまった~てしまったなあ

小文君
「~てしまった」とか「~てしまったなあ」でいいんですね。

まさやん
そう!そうすると、さっきの訳はどうなるかな?

小文君
「手紙を書いてしまった」ですね!

まさやん
そう、それでいいよ!ただし、「~てけり・「~にけり」の時は、以下のポイントにも注意が必要だよ!

「~てき・~にき」の時の「き」は、「過去」の意味しかないから、

1パターンで良いのですが、

「~てけり・~にけり」の時の「けり」は、「過去」と「詠嘆」の意味があるので、

2パターン覚えておいて下さい。

小文君
なるほど。「けり」が本文中で「詠嘆」の意味になるのであれば、「~てしまったなあ」にしなければダメなんですね。

まさやん
そう!ちなみに「けり」が詠嘆の意味になるのは、どんなときだか覚えてるかい?

小文君
えっと、「会話文中・和歌中・なりけり」の時ですね!

まさやん
そうだね!しっかり判別できるようにね!!じゃあ今日はここまで!

 

 

 

 

 

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