今回は、過去の助動詞「けり」です。
詠嘆の用法もあるので、どんなとき詠嘆になるのかをしっかりと抑えておきましょう。
過去の助動詞「けり」
活用
(けら)/○/けり/ける/けれ/○
接続
連用形
意味と訳し方
過去=「~た、~たそうだ」
詠嘆=「~だなあ、~たそうだ」
(和歌の中や、「なり(断定)+けり」の「けり」の時に詠嘆になる)
「直接過去」と「間接過去」
まさやん
前回「き」の時に「直接過去(経験過去)」っていう話をしたよね?
今回の「けり」は「間接過去(伝聞過去)」とも呼ばれるんだ。
生徒
両者の違いってなんですか?
まさやん
例えば、美味しいお店にご飯を食べに行ったとする。そんな時は、なんて言うかな?
生徒
「あ~、美味しかった」とかですかね?
まさやん
じゃあ、友達がご飯を食べに行って「美味しかった!」って言ってるお店のことを友達に紹介する時は何て言うかな?
生徒
ん~、「あのお店、美味しかったって」かな?
このように、「直接自分が経験した場合」と、「誰かが経験したことを伝える場合」って、少しですが言い方に違いがありますよね。
これが、「直接過去」と「間接過去」の違いだと思っておけば大丈夫です。
まさやん
実際にテストで、「直接」or「間接」か?なんてのは聞かれないと思うので、知識として頭に入れておけばOKだよ!
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