今回は接続助詞の「ば」「に・を」を見ていきましょう。
特に「ば」は、文中に出てきたときの訳し方を聞かれることが多いので、きちんと訳せるようにしておきましょう。
接続助詞「ば」
接続助詞「ば」は、直前に来る活用形が「未然形」なのか「已然形」なのかで変わってくるよ。
未然形 + 「ば」 → 仮定条件
已然形 + 「ば」 → 確定条件
では、それぞれの訳し方を見ていこう。
仮定条件
「ば」が、未然形にくっついたときは「仮定条件」になって、訳は次のようになります。
「もし〜ならば」
仮定条件は訳し方が1つしかないので、これは簡単!
次は、確定条件を見ていこう。
確定条件
「ば」が、已然形にくっついたときは「確定条件」になって、訳は次のようになります。
「〜ので・〜から」=原因・理由
「〜と・〜ところ」=偶然条件
「〜といつも」=恒常条件
という3つの訳し方があるんだ。
本文中に出てきたら、とりあえず訳を当てはめてみて、1番良い訳を見つければいいですね!
そうだね。前後関係を考えて、どれがふさわしいか考えてみよう!
接続助詞「に・を」
続いては、「に・を」を見ていこう。
意味と訳し方
順接=「〜ので・〜から」
逆接=「〜のに・〜けれど」
単純接続=「〜と・〜ところ」
これらを見分ける際に大事なのは、前後関係だよ。
どういう流れになっているのか、きちんと読み取ろう!
接続助詞「つつ」
続いては「つつ」だよ。まず、次の例文を見てもらおうかな。
野山にまじりて竹をとりつつ、よろづのことに使ひけり。
さあ、この「つつ」はなんて訳せばいいだろう?
竹を取り「ながら」じゃないですか?
竹を取り「ながら」様々なことに使ったの?よっぽど落ち着きが無いのか、手先が早いおじいさんだね笑
確かに!スーパーおじいさんになっちゃいますね。
接続助詞「つつ」は、以下の訳し方があるから確認しておこう!
意味と訳し方
同時並行=「〜ながら」
反復=「〜ては」
継続=「〜しつづけて」
そうすると、今回の例文は「竹をとっては」という「反復」の意味に取るといいかもしれないね。
「もの」がつく接続助詞
最後に「もの」がつく接続助詞なんだけど、これは以下の四種類に分かれるんだ。
ものを・ものから・ものゆゑ・ものの=「〜のに・〜けれども」(逆接)
訳は「〜のに・〜けれども」っていう「逆接」の意味になるよ!
本文中で見かけたら、「逆接で訳せばいい!」って覚えておきますね!
まとめ
今回は接続助詞でした。
文と文をつなぐ際、どういった訳し方で結ぶのかを考えるのが接続助詞です。
本文中で見かけたら、どう訳すのかしっかりと考えてみましょう。
コメント