「係り結びの法則」って聞いたことありますか?
古典でよく出てくるこの法則。
あなたはしっかりと説明できますか?
係り結びの法則とは?
まさやん
今回は「係り結びの法則」について学んでいくよ!
生徒
「係り結びの法則」ってよく聞きます!でも説明できるかどうか不安・・・
まさやん
「係り結びの法則」っていうのは、簡単に言えば以下のようになるんだ。
- 文末が「終止形」で終わらず、「連体形」または「已然形」になること
本来、文末は「終止形」になるんですが、この法則が発動すると「終止形」で終わりません。
「連体形」か「已然形」になってしまうんです。
まさやん
この法則を発動する引き金になっているのが「係助詞」っていわれるものなんだよ!
係助詞とは?
「係助詞」の働きには次のようなものがあります。
- 様々な語にくっついて、「強意・疑問・反語」などの意味を付け加える
生徒
意味が付け加えられるんですね!ということは、見落としたら訳す時に意味が変わってきちゃうんだ!
まさやん
そう。「係助詞」は意味を付け加えているため、見落としてしまうと違う意味になってしまうので気をつけてね!
その「係助詞」と「意味」で覚えておいてほしいのが以下の組み合わせです。
- ぞ・なむ(強意)
- や・か(疑問・反語)
- こそ(強意)
生徒
あれ?「こそ」は「ぞ・なむ」と同じ「強意」の意味なのに、セットにしないんですか?
これ大事なポイントなんです!
文末は「連体形」?「已然形」?
まさやん
さっき、「係り結びの法則」では文末が終止形で終わらないって話をしたよね?
生徒
「連体形」か「已然形」っていう話でしたよね!
先程の「係助詞」の分け方。同じ「強意」なのに、「ぞ・なむ」と「こそ」を別に記しておきました。それは、次のような理由があるからなんです。
- 「ぞ・なむ・や・か」があると、文末は「連体形」
- 「こそ」があると、文末は「已然形」
生徒
そっか!「ぞ・なむ・こそ」でセットで覚えちゃうと、文末が混乱しちゃうんだ!
まとめ
ということで今回は「係り結びの法則」基礎編でした。
実は「係り結びの法則」には応用編もあるんです。
でも、それについてはまたそのうち。
今は、「この係助詞が来ると、文末は○○形なんだ!」をマスターしてください!
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