【レベル26】推定の助動詞「らし・めり・なり」

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助動詞

みなさんこんにちは!

今回は、推定の助動詞「らし・めり・なり」をやっていきましょう!
そもそも、「推量」と「推定」の違いってなんなんでしょう?

助動詞に入る前に、まずはそこから考えてみます。

「推定」と「推量」の違い

まさやん
まさやん

今日は「推定」の助動詞を扱っていくよ!

生徒
生徒

先生、今回扱う「推定」と、今まで出てきた「推量」の違いって何ですか?

まさやん
まさやん

両者の違いは、以下のようにまとめることが出来るんだよ。

推量(推し量る)…根拠が弱い
推定(推し定める)…根拠が強い

まさやん
まさやん

例えば、『名探偵コナン』などの作品に、「死亡推定時刻は・・・」なんていう言葉が出てくるよね?でも、「死亡推量時刻」っていうのは出てこないでしょ?

生徒
生徒

たしかに!何でですか?

まさやん
まさやん

それは様々な根拠を用いて、死亡時刻を「推定」しているからだよ。被害者の状態を判断して、時刻を割り出しているから、きちんとした「根拠」があるんだ。

生徒
生徒

なるほど。「推定」には「根拠」が大切になってくるっていうことなんですね。

これから扱っていく推定の助動詞では、根拠が大切になってきます。
「本文中のどこに根拠があるのか?」「どうしてこの助動詞になるのか?」など、作品全体を通じて根拠に目を向けるようにしてください。

「らし・めり・なり」の根拠の違い

まさやん
まさやん

じゃあ、さっそく助動詞を見ていこう。今回は「らし・めり・なり」の3つの助動詞だよ。これらの助動詞は、全て「推定」の意味を持っているんだ。

生徒
生徒

ということは全ての助動詞が、何を「根拠」にしているのか考えなきゃいけないってことですね。

まさやん
まさやん

そのとおり。これら3つの助動詞は、以下の根拠がカギになってくるよ!

らし…客観的根拠
めり…視覚的根拠
なり…聴覚的根拠

まさやん
まさやん

この中の「めり」は、語源が「見+あり」だから視覚が根拠、「なり」は、語源が「音(ね)+あり」だから聴覚が根拠になるんだよ。

生徒
生徒

語源からアプローチしていくとわかりやすいんですね!

まさやん
まさやん

そうだね!特に「なり」は、他の助動詞でも「なり」があるので、語源をしっかり覚えておこう!

助動詞「らし」

活用

○/○/らし/らし/らし/○

接続

終止形
(ただし、ラ変型は連体形)

意味と訳し方

推定=「〜らしい」

まさやん
まさやん

助動詞「らし」は、ほとんど和歌で用いられるよ!例えば・・・

み吉野の山の白雪つもるらし 古里さむくなりまさるなり

まさやん
まさやん

この場合、「らし」の入っている上の句が「推定」で、下の句が「根拠」になっているよ!

助動詞「めり」

活用

○/(めり)/めり/める/めれ/○

接続

終止形
(ただし、ラ変型は連体形)

意味と訳し方

推定=「(見たところ)〜ようだ」
婉曲=「〜ようだ」

まさやん
まさやん

意味は、訳して見分けるのがいいかな!また、「推定」の意味になるときは、何かを「見ている」はずだから、それを本文中から探してみてね!

助動詞「なり」

活用

○/(なり)/なり/なる/なれ/○

接続

終止形
(ただし、ラ変型は連体形)

意味と訳し方

推定=「〜ようだ」
伝聞=「〜そうだ、〜ということだ」

 

 

まさやん
まさやん

「なり」という助動詞は、断定の助動詞でも「なり」があるので、必ず語源を覚えておいてね!「なり」の語源は「音(ね)+あり」だよ!

「推定」と「伝聞」の見分け方

まさやん
まさやん

推定の助動詞「なり」なんだけど、意味を見分ける際によく用いられるある方法があるんだ。以下を見てほしい。

文中に「音」を表す語句がある…推定
文中に「音」を表す語句がない…伝聞

生徒
生徒

「音」のあるなしで判断するんですか。

まさやん
まさやん

語源が「音+あり」だからね。音に関わりがあるかどうかを、本文中から探してみよう!

まとめ

今回は、3つの助動詞をお伝えしました。

それぞれ「推定」の助動詞なのですが、「根拠」が違います。
それぞれの「根拠」に目を向けて、意味を考えていきましょう!

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