みなさんこんにちは。
今回は、断定の助動詞「なり・たり」を見ていきましょう!
「なり・たり」には「断定」や「完了」の助動詞がありましたよね。
でも、それらとは全く別で、似て非なるものです。
これらの違いをきちんと区別するためにも、やはり今回も語源をしっかり抑えておきましょう。
助動詞「なり」
活用
なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ
接続
体言・連体形
意味と訳し方
断定=「〜である」
存在=「〜にある、〜にいる」
まさやん
断定の助動詞「なり」の語源は、「に+あり」だよ!
生徒
前回学んだ、推定の助動詞「なり」は「音(ね)+あり」でしたね。語源をしっかり抑えておけば、混同しないかもしれませんね。
まさやん
語源を抑えておくと、意味も理解しやすいよね。「音+あり」ということは、音に関する意味だったよな・・・とかね!
先に「存在」を考えてみる
まさやん
さて、「なり」の意味の見分け方なんだけど、先に「存在」で考えてみるのがいいかもしれないね。というのも、「存在」の意味になるのは、次のような時だよ!
「場所・方向」+なる+「名詞」
生徒
つまり、これ以外の形だったら「断定」の可能性が高いってことですね!
助動詞「たり」
活用
たら/たり・と/たり/たる/たれ/たれ
接続
体言
意味と訳し方
断定=「〜である」
まさやん
「たり」の語源は「と+あり」なんだけど、これはそれほど覚えようとしなくてもいいかな!完了の助動詞「たり」との違いは明確だからね!
完了の「たり」…連用形接続
断定の「たり」…体言に接続
生徒
ホントだ!接続を見たらすぐにわかりますね!
まとめ
今回の断定「なり・たり」は、他の意味を持つ「なり・たり」もあるので、本文に出てきたらどちらの意味なのか、落ち着いて考えましょう。
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