みなさんこんにちは!
今日は推量の助動詞「べし」を見ていきましょう!
「べし」って、意味が多いのにはっきりと見分けることが困難なんです・・・。
なので、目標としては「6つの意味をしっかり覚える!」ことを目指していってください!
推量の助動詞「べし」
活用
(べく)/べく/べし/べき/べけれ/◯
べから/べかり/◯/べかる/◯/◯
接続
終止形
(ただし、ラ変型は連体形)
意味と訳し方
推量=「〜だろう」
意志=「〜よう、〜つもりだ」
可能=「〜できる」
当然=「〜べきだ、〜はずだ」
命令=「〜せよ」
適当=「〜がよい、〜が適当だ」
今回も、覚えやすいようにゴロ合わせを作ったので使ってみてね!
スイカ止めて
(推意可当命適)
スイカを止めた時の音って、どんな音かな?
なるほど。「ベシッ!(べし)」ってことですね!
2つをセットで覚えておくと、「む・むず」と混同しにくいと思うよ!
ラ変型は連体形に接続するとは?
ところで先生、今回は接続に追加で書かれている部分がありますね?
「ただし、ラ変型は連体形」ってところだよね。
これは、終止形接続の助動詞には必ず書かれている項目だよ。
なんで「ラ変型」だけ、接続が「終止形」じゃなくて「連体形」なんですか?
そうだね、じゃあ「ラ変型以外」の活用と「ラ変型」の活用の大きな違いはなんだろう?
えっと、「ラ変型以外」は終止形が「u段音」で、「ラ変型」は終止形が「i段音」です。
そうだね!以前「動詞とは?」の部分でやったよね!
じゃあ、「ラ変型」で初めて「u段音」になるのは何形かな?
「ら/り/り/る/れ/れ」だから、「連体形」ですね!
あっ!そういうことか!
そうなんです。終止形に接続する助動詞は、「u段音」に接続したがっています。
ところが、「ラ変型以外」の活用語の場合「u段音」は終止形に出てくるんですが、「ラ変型」の場合は終止形が「i段音」になってしまいます。
だから「ラ変型」の場合は、初めて「u段音」が出てくる「連体形」に接続するということなんです。
ただ書かれていることを覚えるんじゃなくて、「なんで?」っていう疑問を持って、その理由がわかると覚えやすくなるかもしれないね!
助動詞「べし」の意味の見分け方
次に助動詞「べし」の意味の見分け方だよ。
これは、正直難しい。全体をよく見てどの意味になるか判断するのが1番大事だよ!
「む・むず」みたいな見分け方はないんですか?
一応、目安の方法があるので、以下にまとめておくよ!
一人称…意志
二人称…命令
三人称…推量
「べき」+体言…当然
「べし」+打消…可能
比較や選択の文脈…適当
こんな感じではあるんだけれども、あくまで参考程度にとどめておいてほしい。
大切なのは、文脈からどの意味がふさわしいか考える癖をつけることだよ!
まとめ
今回は助動詞「べし」でした。
「む・むず」のように、きれいに意味を見分けることが出来にくいので、訳して考える癖をつけましょう!
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