前回まとめた勉強法の第二弾です。
前回は復習についての考察でしたが、今回はテストを活用して記憶に定着させようというお話です。
勉強法①・③はこちら
思い出す努力が結果につながる
漢字テストを例に挙げてお話してみましょう。
例えば50問の漢字テストを1週間後に実施するとします。その途中に小テストを行い、30問正解し20問間違えてしまいました。この時、あなたならどうやって復習するでしょうか?
アメリカで、グループを以下の条件によって4つのグループに分けた実験が行われました。(漢字テストと出題数はあくまで例です)
グループ1 50問全ての再学習と、50問全ての再テストを実施
グループ2 間違えた20問の再学習と、50問全ての再テストを実施
グループ3 50問全ての再学習と、間違えた20問の再テストを実施
グループ4 間違えた20問の再学習と、その20問の再テストを実施
あなたなら、どのグループと同じ勉強法をしますか??
さて、実験の結果、1番効率の良いグループはどれだったでしょう?
それは「グループ2」でした。
グループ1・2では、最終テストの得点に大きな開きはないものの、総勉強時間を考えると、グループ2の方が断然少ないですよね?ということで、総勉強時間を考えて最も良い結果が出たのは、グループ2ということになるわけです。
ちなみに、グループ3・4も総得点はほぼ変わらないのですが、グループ1・2と比較すると、その得点率は半分以下だったということです。
つまり、50問全ての再テストを実施する際、思い出す作業が行われており、この作業こそ記憶に定着させる最も良い方法だというわけです。
思い出す作業を自分で生み出せ
ギリシャの哲学者アリストテレスも「繰り返し思い出すことにより記憶力が強まる」と言っていますが、ではそれをどう勉強に取り入れれば良いのでしょうか?
実はものすごく単純で、自分が学んだポイントを自分で小テスト化してしまえばいいんです。
例えば、助動詞「む」の意味は、推量・意志・勧誘・適当・仮定・婉曲の6つですよね。これを学んだ時、自分で「推量の意味は6つあるが、全て答えよ」という問題を、ノートの片隅に書いておけば良いんです。
あるいは、穴埋めもいいですよね。ポイントの箇所を空欄にしておいて、それを思い出すとか。生徒を見ていると、ポイントを緑のマーカーで塗りつぶして、赤いシートで隠して覚えている子を見かけますが、あれは思い出す作業をしているから、効率の良い勉強法だということですよね。
何回復習すれば良いのか?
小テストや穴埋め問題を行っていると、疑問に思うことがありますよね。「何回復習すれば、もうそこはやらなくて良いんだろう?」という疑問です。
私も学生時代、前回学んだ場所を復習して、覚えたら次・・・とやっていたんですが、「果たして本当に覚えたんだろうか?」と不安になって、またそこを繰り返して・・と、なかなか先に行けなかったりするんですよね。
これも実験データがあって、ずばり5回◯が付けば、そこの箇所は覚えたと思って良いんです。それ以上やっても、最終結果に差異は見られません。
つまり、◯◯◯☓◯◯とかでもOKです。5回丸が付いたので次に進みましょう。
答え合わせをすぐにやってはいけない
小テストを行った後、必ずやるのが答え合わせですよね。
ところが、答え合わせはすぐにやってはいけないんです。
小テストを行ったあとの答え合わせを、以下の3つの条件に分けた実験を行いました。
① 答え合わせをしない
② すぐに答え合わせ
③ 遅れて答え合わせ
その結果、遅れて答え合わせを行ったグループが最終テストの成績が良かったんです。
この理由は「学生から社会人まで使えるおすすめ勉強法①」でお話した分散学習の効果です。しばらく間を開けてから答え合わせをすることで、脳が再び問題を見ることになります。それにより、記憶の定着も図れるということなんですね。
ということで、これから授業中に行う漢字テストは、その日に答え合わせをするんじゃなくて、一度回収してその次の授業で答え合わせをすることにしますかね。
まとめ
今回も長文になってしまいましたが、科学的勉強法の第二弾でした。
小テスト、バカにできないですよね。これをしっかり行うことで、最終テスト(定期試験・受験)の結果が変わってくるということですからね。
今まで小テストを適当にやっていて人は、すこしマジメに取り組んでも良いかもしれませんよ?
さてこの勉強法の話は、まだ続きます。
次回の更新をお楽しみに!
【参考文献】
勉強法①・③はこちら
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