今回は、使役と尊敬の意味を持つ助動詞「す・さす・しむ」です。
「使役」の見分け方は簡単なのですが、「尊敬」の意味になるときが少し厄介なんです。
その辺に気をつけて考えていきましょう!
使役・尊敬の助動詞「す・さす・しむ」
活用
す
せ/せ/す/する/すれ/せよ
さす
させ/させ/さす/さする/さすれ/させよ
しむ
しめ/しめ/しむ/しむる/しむれ/しめよ
接続
未然形
(す…四段・ナ変・ラ変の未然形、さす…その他の未然形)
まさやん
助動詞の「る・らる」と同じように、細かく分けると「す・さす」は上のように分かれるよ!「しむ」は気にせず、未然形に接続するって覚えておけばOK!
意味と訳し方
使役=「(…に)〜させる」
尊敬=「〜なさる」
生徒
今回は、この2つの意味の見分け方が大事なんですね!
「使役」と「尊敬」の見分け方
「使役」
まさやん
まずは、「使役」になるのがどんな時か見ていこう!
こっちはものすごく簡単だよ!
「す・さす・しむ」の直後に、「たまふ」「おはします」などの尊敬語がないときは、必ず「使役」
生徒
ホントだ!尊敬語の有無だけで判断できるんですね!
まさやん
問題なのが「尊敬」の時なんだ。ちょっとややこしいよ!
「尊敬」
まさやん
「尊敬」でよく出てくるのは「〜せたまふ・〜させたまふ・〜しめたまふ」の形なんだ。
生徒
この時の「せ・させ・しめ」が尊敬ってことですか?
まさやん
そうやって見分けられれば楽なんだけど、そうは行かないんだ。
「〜せたまふ・〜させたまふ・〜しめたまふ」の見分け方
- 本文中に「主語(〜に)」が書いてある⇒「せ・させ・しめ」は「使役」
- 本文中に「主語(〜に)」が書いてない→「主語(〜に)」を補えるか?→補える⇒「使役」→補えない⇒「尊敬」
生徒
なるほど。しっかりと手順を追っていかないといけないんですね!
まさやん
自分で補えるかどうかっていうのが難しいんだよね。
そのためには、やっぱり慣れが必要になってくるんだ。
生徒
「習うより慣れろ」ですね・・・。
まとめ
今回の「す・さす・しむ」は、意味こそ2種類しかありませんが、判別で少し手間がかかります。
ぜひ、練習問題などに取り組んで慣れていってください!
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